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趣味的な何か in 混沌

気まぐれにやっていきますよ ジャンルは色々 AA要素が強め(閲覧はPC推奨)

【Dth】20年前の事件のこと~城編

 【光】と【軍】の国と呼ばれる軍兵皇国「ヴェルミナス」


ヴェルミナスのルミナスは【光】を意味する。


2,000mの標高の山の頂に城がある。




 そのヴェルミナス城に住まう【君主】が突如として


姿を消したため不審に思った【君主】の側近である


サファルクブ・ラネティーノが


【ヴェルミナスの特攻】ギヴァジヅズ・ルヴァグーツに


いくら探しても見つからないので無理を頼んで捜索した。





 捜索を続けると普段使わない別館の扉が開いていたため


中に入ると大広間にて行方をくらましていた


【君主】がいたのだがどうも様子がおかしい。




側近が君主に理由を聞こうとすると


その時の【君主】の口調は普段と明らかに違っていた。


『それも気付けない君は愚か、ここにいることがどんなに無意味であったか…
私は憎くてたまらないこの場所が憎いこの場所全てが だから私はこの城を壊す。』




言うことがあまりにも滅茶苦茶で周りは冗談かと思っていた。


でも【君主】はその気しか無かった。


しかも自らでは無く【別なる手段】で。





【君主】が言った。


『自身のクローンで破壊する』と。


その言葉と共に突如として現れる存在。




見た目はそっくりでは無かったが黄色みを帯びた


顔色をしており服装が【君主】そっくりの姿をしていた。




【君主】が側近へと指差すとその存在は唐突に襲ってきた。





尋常じゃ無い力で左手そのものを砕かれた。


痛みのあまりに前に倒れた隙にその存在が『今度は片足』と。


その一瞬で片足に大きな負荷がかかる。





このままでは本当にやられると思った時に


まだその場にいなかった【公爵】ディネク=ベルストアが


唐突に来て二刀構えてクローンなる存在に斬りかかる。





頭がぼろっと落ちるがその頭はニヤニヤしながら


相手をあざ笑う。




“頭が離れているはずなのに平然と活動する存在”に


【公爵】が怯んでしまい動けなくなってしまう。





そんな中で珍しくずっと黙っていた【特攻】が


呆れながら口を開き出す。






『実にふざけたヤツらだ、私をずっと無視するとは…


貴様ら馬鹿なことも大概にしろ???私にも一暴れさせろ?!?!』




こんな時に激昂する【特攻】を横目にする側近を


若干睨み付けながら【特攻】の話は続く。




『それに怪我をするのは“私だけでいい”』






唐突に何かが弾けたように見えたが一瞬にしてそれは元に戻る。





『私の【肉体】は激しく老いるが【肉体】自体は“不死身”だ』


突然の発言である。






そんな発言もどうでもいいと感じでいた【君主】だったモノが


【特攻】を無視して側近の方に近寄り手を上げたところに


何かがぶつかってくる。






頭を拾い上げ、その存在は【君主】だったモノにこう言う。





『私は君の味方を殆ど戦意喪失させた。君は自分の味方を全て敵にした。自分で自分の居場所を無くした馬鹿な存在』




唐突に裏切りである。






途端に【君主】だったモノが苛立っているのか


持っている杖を何度か地面に叩きつけ終いには杖を折る。




【君主】だったモノは声を荒げ裏切りの存在を含めて


立ちはだかる。





裏切りの存在が【君主】の姿をしたナニカを


一刀両断するが真っ二つになったはずの身体は即再生する


この存在には【圧倒的な不死性】を持っており


物理的な攻撃では何も意味を成さなかった。





そこで側近は思い出す。


【君主】に託されたとある物の装置を




今のままでは本当に壊れるまでらちがあかない。





”自身の判断は正しい”と、だからそれを押した。





それは《起爆装置》


凄まじい音を立て辺りを瓦礫と化した。


【君主】だった存在は消えた。








成り行きでその場に残ってしまった裏切りの存在は


周りに威圧をかけて自身の居場所を作った。


20年前に謎の大富豪の主が現れた。


ヴェルミナス城は【君主】と代わって【主】が支配する空間になった。


とある存在が帰還するまでは……

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